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なんだかんだ継続できたデイリーノート
ノート/メモアプリ「Obsidian」を使い始めて、もうすぐ一年。
Obsidianの利用例として挙げられることの多いデイリーノートは、いわゆるブログ日記や手帳日記と同じようなものです。
私は日記は基本三日坊主で、これまでもオンラインのブログ(いわゆる外向け)、オフラインの手帳(プライベート)が一ヶ月以上続いた試しがありませんでした。
ところがデイリーノートに関しては、ほとんど抜けなしで一年近く継続できました。
なるべくメモを簡単に放り込みやすい形にしたり、その日の処理分を自動抽出したりと、スクリプトを使った仕組みも多用してます。
一方で自分でチェックしたり書き込む部分も最小限の労力となるよう見極めたつもり。
その中でもマイセルフメーターと名づけた項目が、毎日の自分のコンディションや達成度を振り返る意味でも継続できた一番の理由でしょう。
お気に入りの自作「◯◯メーター」と、Dataview応用のはじめの一歩といえる「習慣チェック (Habit Tracker)」を改めて見直してみます。
こういうメーターもあります
Obsidianのプラグイン等をダウンロードできるGithubというサイトがあります。
そこで開発者さんのプロフィールを見ると、以下のようなグラフが表示されます。
これは「Contribution Graph(貢献グラフ)」というもので、一年の中で日々どのくらい量をこなしたかを一覧できるものです。
なお、これをObsidian上で再現できるプラグインもあります。
これは一覧性が高いものの、単一の項目についてしか見られないため(複数は並べるしかない)、自分の用途としては合わないから採用していません。
プログラミング、勉強、文筆、筋トレ、走行距離など、特定の項目をその日どのくらいこなしたかを残したい場合は良いかもしれませんね。
モチベーションメーター
```dataview
TABLE WITHOUT ID
file.name as Date,
("🟦" * Mo_mov + "🟧" * Mo_ais + "🟪" * Mo_obs + "🟩" * Mo_oth + "⬛" * (10 - Mo_mov - Mo_obs - Mo_ais - Mo_oth)) as "🟦動画編集 🟧生成AI 🟪Obsidian 🟩その他"
FROM "2_Daily"
WHERE file.day <= date(2024-06-20) AND file.day >= date(2024-06-20) - dur(1 day)
sort file.day asc
```
※上記の記述内容(テンプレート生成後)
```dataview
TABLE WITHOUT ID
file.name as Date,
("🟦" * Mo_mov + "🟧" * Mo_ais + "🟪" * Mo_obs + "🟩" * Mo_oth + "⬛" * (10 - Mo_mov - Mo_obs - Mo_ais - Mo_oth)) as "🟦動画編集 🟧生成AI 🟪Obsidian 🟩その他"
FROM "2_Daily"
WHERE file.day <= date({{date:YYYY-MM-DD}}) AND file.day >= date({{date:YYYY-MM-DD}}) - dur(1 day)
sort file.day asc
```
※プラグイン「Templater」用の記述例
※筆者のデイリーノートは「2_Daily/2024/2024-06/2024-06-27(木).md」といったフォルダ構成です。FROMはどのフォルダ以下から探すかの設定。
モチベーションメーターは、その日の自分の「物事に対するやる気度合い」を表したもの。
当初は「その日のやる気を割合で分けるなら10段階の◯◯」としてましたが、最近は「当初のやる気に関わらず、結果として自分が振り向けられたのはこれだけ」と言った使い方をしています。
目安は1時間1マスみたいな。
なお昨日分を並べておくと、昨日ダメだったから今日頑張ろうといった発奮材料になります(笑)
ノートのプロパティ(YAMLフロントマター)に以下の4つを追加し、右クリックメニューからプロパティ属性を「数値」に変更しています。
採用される場合は、名前や扱う数は自分好みにすればよいでしょう。
- Mo_mov 動画編集に関わる作業
- Mo_ais 生成AI関連をやってた場合
- Mo_obs Obsidian関連に取り組んだ時間
- Mo_oth その他、明確に自ら取り組んだもの。家計簿とか読書とか。
デイリーチェック
```dataview
TABLE WITHOUT ID
file.name as Date,
choice(Ex_book = True, "🧡", "🖤") as 📗,
choice(Ex_walking = True, "🧡", "🖤") as 🏃,
choice(Ex_taiso = True, "🧡", "🖤") as 📻,
choice(Ex_oyatsu = True, "🌓", "⚫") as 🍰,
choice(Ex_sake = True, "🍺", "⚫") as 🍺
FROM "2_Daily"
WHERE file.day = date(2024-06-20)
```
※上記の記述内容(テンプレート生成後)
```dataview
TABLE WITHOUT ID
file.name as Date,
choice(Ex_book = True, "🧡", "🖤") as 📗,
choice(Ex_walking = True, "🧡", "🖤") as 🏃,
choice(Ex_taiso = True, "🧡", "🖤") as 📻,
choice(Ex_oyatsu = True, "🌓", "⚫") as 🍰,
choice(Ex_sake = True, "🍺", "⚫") as 🍺
FROM "2_Daily"
WHERE file.day = date({{date:YYYY-MM-DD}})
```
※プラグイン「Templater」用の記述例
いわゆる毎日習慣で、できれば続けたい項目をピックアップしてチェックしています。
最初は運動不足解消のためエクササイズという名前でしたが、紆余曲折を経て「今日のチェック」という形になりました。
- Ex_book 積ん読解消のため、1時間以上の読書
- Ex_walking ウォーキング・ジョギング・室内バイク・筋トレ等
- Ex_taiso ラジオ体操・ダイエットストレッチ・腰痛体操などセット20分
- Ex_oyatsu おやつ半分以下に抑えられたらチェック
- Ex_sake 唯一のネガティブチェック。飲酒したかどうか(笑)
こちらも同様にノートのプロパティ(YAMLフロントマター)に項目を追加し、右クリックメニューからプロパティ属性を「チェックボックス」に変更しています。
以上が詳細解説になりました。
デイリーノートのテンプレートのプロパティに適宜項目を追加し、さらにDataview構文を記述しておけば、その日の様子が簡単に見られるようになります。
デイリーノートが続けられない!ネタがない!という方は、参考になれば嬉しいです。
さて今回は前置きの文章でして、次回はデイリーノートの記録を週間・月間で振り返る場合のサンプルをご紹介します。