Obsidian Tag Wrangler 。
タグ名の一括変更や統合、タグページの作成など、タグ管理を強化するプラグイン。
増え続けるタグは頭痛のタネですが、このプラグインがあればタグの命名規則の見直しや整備がかなり楽になり、またタグページをはじめタグの活用に前向きになれるでしょう。
主な機能
Obsidian は標準機能としてタグをサポートしており、使用タグを一覧表示する機能があります。

まずコアプラグインで「タグペイン」を有効にします。
これによって Valut 内のすべてのタグと、その使用数が表示されるようになります。

タグを選択すると検索ペインが開いて、そのタグを使用しているノートを列挙します。

しかし、例えばタグ名を変更しようとした場合、個々のノートを一つずつ開いて修正するか、あるいは外部エディタを利用してテキスト一括置換などを行う必要があるでしょう。
そこでこの Tag Wrangler プラグインが役に立つのです。
プラグインを導入すると、タグペイン上の個々のタグで右クリックするとサブメニューが表示されるようになります。
タグ名変更(Rename)

Vault 内のすべてのノートのタグを変更できます。
タグペインあるいはノート上のタグにオンマウスしてのサブメニューからアクセスできます。
スラッシュを含む階層タグ(例:#foo/bar)の場合でも、親タグ、子タグいずれの名称変更にも対応しています。

タグの統合

たとえばタグ名を「#AAA」を、すでに存在する「#BBB」に変更してタグをまとめたいとしましょう。そういったことも可能です。
すでに存在するタグと同一の名称に変えようとした場合、問題ないか念のため確認画面も表示されます。
タグの整理
タグペイン上でタグをドラッグして他のタグにドロップすることで、それらを階層タグにまとめることができます。
タグ検索の追加/除外(Require/Exclude)
タグペインのタグを選択すると、検索ペインでそのタグを使用したノートを検索表示しますが、そこからタグペインに戻って別のタグを検索に追加したり、あるいは検索から除外できます。
タグペインからタグをノートへ
タグペインのタグをドラッグ&ドロップで、開いているノートに追記できます。
タグページの作成とリンク(Tag Page)

タグペインやノート上のタグでサブメニューより「タグページの作成(Create Tag page)」が可能になります。

これによって作られたタグ名と同名のノートは、プロパティにタグへの Aliases を持つだけの単純なノートです。この Aliases さえ残しておけば、ノートの他の部分はノートタイトルも含め編集可能です。
また逆を言えば自前で作成したノートのプロパティに Alias または Aliases を追加し、そこにタグ名(#タグ名)を追加すれば、タグページとして扱われるようになります。

タグページが存在する場合、タグ上でサブメニューから「タグページを開く(Open Tag page)」ことが可能になります。
これによって、リンクしてなくてもタグからアクセスできるノートという使い方が生まれます。
惜しい点
このプラグインにはオプション設定がありません。
可能ならば、タグページのテンプレートをカスタマイズする機能があれば、完璧だったように思えます。
一方で、タグページの条件が上に述べたように、プロパティに Alias または Aliases を持ってさえいればよいです。
したがってタグページは別途テンプレートを適用させた新規ノートから作成したほうが便利な場合もあるでしょう。
余談
タグについての記事を投稿予定です。
その前段として、タグに関するプラグインを紹介してみました。

