そうして、私はObsidianを使い始めた。

ツール活用

どうも、吉田平八郎です。
初めましての方は初めまして!(動画のお約束)
軽く自己紹介すると、2011年7月からニコニコ動画でゲーム実況動画を投稿しています。現在も現役で、YouTubeにも合わせて投稿しております。

この記事は、tadashi-aikawaさん主催 Obsidian Advent Calendar 2023 の 5日目の記事として公開される予定だったものから、冗長なため漏れた没原稿です。
上記の出だしはそのためのご挨拶調になってます。

このブログの読者はすでにご存知でしょうけど、最近 私はメモ/ノート管理アプリ「Obsidian」にハマっています。「Obsidianとは何か?」とか「導入しました!」という記事を書く前に「使用プラグイン一覧」とか濃いネタの記事を幾つか書きました。

今回は、今年7月から使い始めた Obsidian に至るまでの経緯と、簡単ながら Obsidian とはどのようなアプリかを書き殴ってみます。

メモアプリ遍歴

元々、TRPGをはじめとした設定モノや種々雑多な創作趣味を扱ってきたため、紙のノートから電子記録になってもメモを書き散らしてきました。
ただメモ管理や記録・アイデアのまとめ方といった手法の書籍はほぼ読んでないため、自己流で現在に至ってます。

kazina.com - ツリー帳

具体的にアプリ(一昔前はソフト呼びでしたが)でメモを集積管理しはじめたのは、kazina.com「ツリー帳」という小さなアプリが一つの区切りでした。
メモ帳でも開けるテキストベースの保存形式は、アプリを介せばツリー構造でメモ管理でき、とにかく軽くて、テキスト主体のスクラップで重宝したものです。

時代は代わり、スマホからの情報入力/閲覧とメモ管理を統合したい思いから、「Evernote」を導入しました。
画像やPDFまで取り扱いでき、Webを簡単にクリップし、各種SNSとも連携して、何より当時は「すぐ起動してメモができる」と、アイデア霧散のミリ秒を競う中、公私でとても活用したものです。
それが今や・・・起動がクソ重くて肥大化し、サービス劣化甚だしい九龍城砦アプリとなってしまったのは哀しいばかり。

今年になって年更新費用を払った直後でしたが Evernote からの引っ越しを決断し、数あるメモ管理アプリを吟味した上で、「Notion」を一瞬経由して「Obsidian」に辿り着きました。

Obsidian - Sharpen your thinking
Obsidian is the private and flexible note‑taking app that adapts to the way you think.

Obsidianは、自分で環境を用意するという最初の心理的/時間的ハードル(高さは個人差があります)こそあるけど、今は最強のメモ/ノート管理アプリだろうと実感しています。

個人ホームページという郷愁

「Obsidianはマークダウン記法(ファイル拡張子 .md)で記載するテキストを扱い、マークダウンを使えば見出しやリンク、リストや引用など、テキストの見栄えをよくすることが簡単です」

導入前に私にとって少しハードルを感じたのは上記のことでした。
マークダウン記法。
Evernoteでも使ってなかったものを今さら使うのかと?
タグの運用だって避けてたし。

しかし実際には覚えることは少しだけで、自分がかつて手書きしていたHTMLより全然簡単じゃないかと拍子抜けしています。
多少、マークダウンのために使えない記号や記述表現もありますが、実益に比べれば些末なことです。

そしてノート間をつなぐリンク。
情報や知識の書かれたノートやメモをただディレクトリにしまい込むのではなく、リンクやタグによって繋ぎ合わせ活用する。

慣れない手付きでEvernoteから移植したノートの幾つかを繋げていくと、それは一つの個人ホームページのようだと、なんだか懐かしい気分になりました。
公開しないクローズドなホームページかもしれませんが、自分の知識がかろうじて繋がった小さな蜘蛛の巣(ウェブ)。

いつかは全てのノートが何らかの形でリンクされた形にしたいものです。

使う機能は自分で選ぶ

Obsidianは他のアプリと異なり、アカウントを作成すればクラウド上にすぐ利用できるメモ管理アプリではありません。
現在は公式が有料提供する Obsidian Sync はそれなのですぐ使えますが。

基本は自分で環境を用意し、記憶領域は自分の責任で管理していかなければなりません。特にローカルPCに入れたものであれば。
その代わりに容量は使い放題。誰に検閲されることもなく、通信制限もなく、自分だけが自由にアクセスできる机の引き出しとなります。

Obsidian自体もバージョンアップを重ねながら、標準状態(バニラ)で様々な機能を持っていますが、多すぎるというわけでもありません。

Obsidian最大の特徴の一つといえるのが、有志が公開するプラグイン。
Minecraft や Cities: Skylines のMODのように日々増え続けるプラグインから自分好みのものだけを選んでインストールできます。

結果として、非常に自分好みのアプリに寄せていくことができるのです。
また、自分で選んで入れた以上は、使わなくて機能を腐らせるというのも最小限になるでしょう。

ツールを使いこなす以上は、そのツールに対して勉強・調査・研究することはどれでも言えること。
そういう点では、Obsidianは非常に「やりがいのある」ツールでしょう。